サラリーマンを辞めた -人生の分岐点-
サラリーマンを辞めた
2017年6月末、サラリーマンを辞めた。無職である。
副業もない。完全に、無収入である。
22年間過ごした地元「札幌」をあとにし、都内の企業に就職した。新卒で入社し、7年程働いた。
仕事は楽しかった。
自分で言うのもナンだが、高学歴な一流企業の同年代よりも仕事が出来る人間だと自負している。成果物の精度、利害関係者との協働性(人間的な好き嫌いは除くとして)、担当チームへの貢献度も求められる以上だと評価を受けた。社内の "年間MVP" もいただいた。
新卒入社から5年
時が経ち、収入はほとんど増えなかった。
上席からも「 "相対評価" によって実態の結果より低くする。年功序列とまで言わないが、君の先輩を立てる必要がある」と、はっきりと言われた。
月収とボーナスは "経過時間" と共に上昇はしていたが、これは成果によるものではなかった。
自分を成長させるために異動希望を出し、承諾していただいた。
異動先では、仕事がなかった。6か月間で「6人/日」程度の仕事量である。
この時期から、所属会社、そして社会への不信感が募り始める。
経営者は川を作る。
サラリーマンは川の水が滞りなく流れるよう整備する。整備した後に流れる水を、両手ですくわせてもらう。
会社(経営者)は、本当の意味では社員のキャリアや生活を気に掛けていない。
提示した条件で長く働いてくれれば、 "川" は流れ続ける。
「おまえのやりたいこと(仕事)は、何だ。どうなりたい」
上席にこのような質問をされて、中身のある回答ができるサラリーマンなんて、そうはいない。
毎日、満員電車に揺られ、残業をし、付き合いで飲み会に参加し、家事をこなし、家族サービスをし、時は流れる。仕事以外へのアクティビティは、知らぬ間に吸い取られている。(会社からすると、意図的に吸い取っている)一度染みついたルーティーンから、自発的に逃れるためには並々ならぬ労力を必要とする。
会社と自分のために働いた
ルーティーンから逃れるために、過去以上に仕事に打ち込んだ。成果は出た。
この頃から、身体と精神に変調がで始める。自分のキャパシティを超えたことを上席に報告した。「出来るところまでで良い」、そう言われた。
溢れた仕事は、誰もまともにやらなかった。まるで、大学生のコピペレポート戦法である。そうなったら、まともな成果は出る訳がない。そんな状態を打破するために、自分がリカバリを試みた。
身体と精神は、完全に壊れた。自分の名前すら、まともに書けなかった。(忘れた訳ではなく、思考と指がシンクロしないのである)
退職の意思を伝え、辞めた。
経営者、上席の人間は、助けてくれなかった。引き留められなかった。退職の理由も聞かれなかった。所詮、その程度である。お世辞の労いの言葉もなかった。
気に掛けてくれる人もいた。
過去に、同じプロジェクトでお世話になった一部の先輩や、会社は違えどよく遊んだ方々。ウチの会社に来ないかと誘ってくれたりもした。
この頃の体調はというと、まともに歩くことすら出来なかった。トイレにいく距離の歩く気力すらないのである。
札幌に戻った。
都内の住処のあらゆるものを引き払った。バイクもドナドナである。
Daytona 675 -Triumph
ツーリング:奥多摩、秩父、白馬、那須塩原、道志、箱根、伊豆、鈴鹿、伊勢志摩、etc...
サーキット:袖ヶ浦フォレストレースウェイ、桶川スポーツランド
インプレ後記:3気筒675cc、国産メーカーにはない所有感。立ち上がりの太いトルク感。コーナー進入時のクイック性。ツーリングは忍耐が必要(笑)本当に、ありがとう。
WR250X -YAMAHA
ツーリング:道志、箱根、etc...
サーキット:桶川スポーツランド
インプレ後記:WRの名を冠した単気筒250cc。このエンジンを知ったら、大型バイクはセカンドバイクになる。前後サスペンションに調整機構あり。バイクの挙動、面白さを教えてくれた。本当に、ありがとう。
人生の分岐点
この先、何を生業にするかは、まだ決めていない。ニートである。
少なくとも、サラリーマンになるために就職活動をする気は毛頭ない。(やるとしても、サラリーマンは副業とする)
しかし、今も変わらず、燃え滾るモチベーションもある。
モータスポーツが好き、バイクが好き、レースが好き、カメラ・写真・映像が好き。
細いながらも、自分の川を掘っていきたい。
- レーシングカートで全国戦(レッドブル・カートファイト)に出場
- モトクロスでトレーニング & レースを経験する
- スキーでトレーニング
- ロードレース(十勝の地方選手権)で勝ち、モテギのチャンピオンシップ出場
- 写真を鍛える(物撮りとか、路上でゲリラポートレートとか)
- 北海道の風景写真を撮って、写真集を自費出版する
- YouTubeで映像を鍛える
頭がイカレていると思われるだろうが、かなり本気である。しばらくはサラリーマンをやりたくないので…(笑)
ナゾの名刺を作った。右下の色は "Diablo Red(赤い悪魔)"である。デイトナ675のカラーをオマージュした。7年選手のカードケース。ノーメンテのわりに、型崩れもほぼなく、未だに綺麗な光沢を放っている。これに "Suica" を入れて、満員電車で揺られていた日々。
ラクスルのテンプレで、サクッと製作・注文した。
学生時代に、 "illustrator" で作って、「ラベル屋さん」で印刷していたのが懐かしい…(笑)