KTM 150 XC-W 2017 に乗った
KTM 150 XC-W 2017 に乗った
試乗車を撮影した。汚れているほうが格好良いが、試乗車はピカピカである。XCはクロスカントリー、Wはワイドギアレシオの意である。
国内では、DUKE, RCが著名なシリーズであるKTM。
"KTM 150 XC-W 2017" は、2ストローク, 150ccのエンデューロマシンである。
モトクロス、エンデューロマシンの性能においては、国産メーカーとは一線を画すクオリティである。
このクラスで、リチウムイオン電池式のセルスターターを装備している。
劇的な機動性
軽量な2ストロークエンジンと合わせたフレーム、ホイールの組み合わせにより、とにかく軽い。
とはいえ、剛性感は十分に感じられる。ハードブレーキ、スロットルオープンのシーンで不必要にしなる感じがない。
ギャップで車体が暴れるシーンにおいては、自ら制御できる。前後サスペンションが、エンジンパワーとフレームを適正に支えている。
ブレーキ・クラッチレバーは150ccクラスとは思えないほど、剛性感がある。
適量なパワー
プロフェッショナルには物足りなさを感じるだろうが、ファンライドには、十分なパワー感である。2ストロークエンジンにおける急激な出力がほとんどない。女性でも十分に乗りこなすことが出来ると感じる。
ピーク時のパワーにおいてはその軽さにより、4ストローク250ccマシンに劣らない加速感を感じる。
「2ストロークモトクロッサーには、ファンライドでとても乗れたものではない」という話を聞いたことがあるが、海外における最新のマシンは、既に新たな進化を遂げている。
ヨーロピアンな雰囲気
性能的な有用性を語ったところで、購入の決め手になる人は、あまりいない。
最後は、やはりデザインと所有感である。
青い芝に停めておくだけで、日本とは思えない雰囲気を醸し出す。
不用意にカスタムに走らないほどに、各パーツがきれいにまとまっている。
膨張室とエグゾーストマフラーも、国産メーカーのそれとは質感が違うのが見て取れる。
海外メーカーの、それもオフロードマシンを試乗する機会は貴重であった。
国産メーカーのお値段と比較するとお高く感じるが、イイものに触れたら、欲しくなる。およそ70万円でこのクオリティであれば、納得して購入できる。